香港の新型コロナウイルス肺炎(COVID―19)の感染者が6日連続で100人を超えたが、18区のうち黄大仙区での感染者は累計約300人に上り、香港全体の約4分の1を占めている。7月27日付香港各紙によると、黄大仙区の中でも慈雲山が最も感染者が多い。このため特区政府は「最大被災地」である慈正邨と近隣の住民全員を対象に無料でウイルス検査を行うことを決定。香港で初めての全住民検査計画のエリアとなり、民政事務総署が取りまとめを担当する。慈正邨には8000戸2万人余りの住民がおり、10棟の公共住宅のうち9棟で感染者が確認されている。特区政府はこれまでウイルス検査が足りないとの批判を受けてきたが、林鄭月娥・行政長官は25日、官民協力で検査能力を強化していると説明。先に民間3機関に委託し7月半ばから老人ホーム職員、飲食店職員、タクシー運転手、不動産管理業界の前線職員の4種類に対する無料検査を開始した。対象人数は40万人余りに上る。
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