『りんご日報』の黎智英(ジミー・ライ)元社長は先ごろ、『りんご日報』に寄稿し、逃亡犯条例の改正反対運動の真の目的を示唆した。
8月29日付『文匯報』などによると、黎氏は18日付『りんご日報』に掲載した論説で「トランプ大統領が香港と米中貿易交渉をリンクさせるのは非常に重要」「西側陣営の支持があればわれわれは抗争を続けられる。香港の将来を変え、ひいては中国の将来の強大な力になる」と述べたほか、11月の区議会議員選挙について「われわれが多数の議席を獲得することで香港の政治生態を変える。これがわれわれの運動のもう1つの重要な目標」との狙いを明らかにした。
区議会議員は互選によって行政長官を選出する選挙委員会のメンバーを選出し、立法会議員にも区議会議員から選出する枠があるため、区議会議員が多いほど立法会や行政長官の選挙で影響力を持つことができる。
梁振英・前行政長官は「この政治運動は初日からすでに逃亡犯条例改正とは関係ない」と述べ、今後2年半に行われる4つの選挙で香港の政権を奪取し、行政長官を替えるばかりか基本法の下での中央の権力を奪い、脱中国化によって中国の政治体制を変えるのが本当の目的と指摘した。
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