米国務省の報道官は7月8日、マイク・ポンペオ長官が同日ワシントンで壱伝媒集団(ネクストメディア)創業者の黎智英(ジミー・ライ)氏(『りんご日報』元社長)と面会したことを明らかにした。9日の香港メディアによると、ポンペオ長官と黎氏は香港の逃亡犯条例改正問題の動向についてや1国2制度の下での香港の自治の地位などについて討議したという。
これに対し外交部駐港特派員公署は9日、非難声明を発表。「黎智英氏はどんな立場を持ち、香港社会でどんな役割を持っているか米国は分かっている。ホワイトハウスの高官が香港情勢が微妙なときに黎氏に会うことは企みがあり、誤ったシグナルを送ることになる」と述べ、外部勢力の香港事務への介入に断固反対すると強調した。
ポンペオ長官は5月に民主党の李柱銘(マーチン・リー)元主席、工党の李卓人氏、公民党の呉靄儀氏、香港衆志の羅冠聡氏、香港記者協会の麥燕庭・前主席らが訪米した際にも面会した。黎氏は2014年の「セントラル占拠行動」発生前にも米ネオコンの重鎮と密会していたことや民主派議員らへの多額の献金が明らかになっており、「セントラル占拠行動の黒幕」といわれている。
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