香港と中国本土の政治・経済・社会ニュースを日本語で速報します
香港―政治

黎智英氏、中国への制裁要求認める

壱伝媒集団(ネクストメディア)の創業者である黎智英(ジミー・ライ)氏の外国勢力との共謀罪の訴訟は12月4日、公判102日目を迎えた。5日付香港各紙によると、黎氏は自身の弁護として「香港版国家安全法」の施行を阻止し、その効果を低下させるために中国政府に圧力と制裁を加えるよう米国および諸外国に呼びかけたことを認めた。弁護側は、2020年5月28日に黎氏と海外の反中組織「香港議会」創設者の袁弓夷氏とのWhatsAppでの会話記録を示した。袁氏は短いビデオの形で公開書簡を作成し、当時のトランプ米大統領とポンペオ国務長官に、若者の抗議活動参加者を保護するために香港に軍隊を派遣することを要求したいと述べた。『りんご日報』のモバイルニュースプラットフォームの責任者である張志偉氏が彼らと連絡を取るよう手配すると述べた。その後、『りんご日報』は袁氏の動画をオンラインで公開した。

弁護側は袁氏の動画を法廷で再生し、その中で袁氏は中国政府と香港特区政府、香港警察を中傷し、さらにはデモ参加者がレイプされ殺害されたと虚偽の主張をし、トランプ大統領に中国への制裁を求め、米国の投資家は香港から投資を撤退するよう求めた。翌日の2020年5月29日、黎氏は自身のTwitterアカウントでこの動画を配信した。弁護側の尋問に対し、黎氏はこの投稿は自分ではなく李兆富氏が書いたと主張。黎氏はまた、動画を見たことはなく、その内容に同意していないと主張し、動画内でデモ参加者がレイプされ殺害されたというニュースは事実に基づいていないことも認めた。

今なら無料 日刊香港ポストの購読はこちらから
香港メールニュースのご登録

日刊香港ポストは月曜から金曜まで配信しています。ウェブ版に掲載されないニュースも掲載しています。時差ゼロで香港や中国各地の現地ニュースをくまなくチェックできます。購読は無料です。登録はこちらから