外国勢力との共謀罪に問われた壱伝媒集団(ネクストメディア)の創業者である黎智英(ジミー・ライ)氏と『りんご日報』関連会社3社の裁判は12月4日に公判102日目を迎えた。同日の香港メディアによると、黎氏の自己弁護のための10日目の出廷となり、2020年に「香港版国家安全法」の施行を阻止し、「香港版国家安全法」の影響力を削ぐために中国政府に制裁を集中すべきだとの考えを述べたことを取り上げた。弁護人は黎氏に「あなたは中国を愛していますか?」と質問し、黎氏は「中国」の定義が国家であれば中国の文化や人々を愛しているが、「中国」が政府であればその答えは変わると述べた。彼は中国を愛してはいないことについて話し、中国政府の価値観は自分の価値観と相反しており、中国の国家だけを愛し、中国政府は愛さないと述べた。
弁護側は、2020年6月9日の番組「Uncommon Knowledge」での黎氏のインタビューのクリップを流した。黎氏は「中国がこのまま行動を続けるなら、状況が手に負えなくなる前に米国は中国政府に制裁を加えるべきだと考えている」と述べた。「香港版国家安全法が制定されれば、香港は一日で破壊され、その後何をしても無駄になる。中国の価値観は西側の価値観に反するため、米国は中国政府を制裁し、汚職中国当局者の米国の銀行口座を凍結して、同措置の実施を遅らせたり阻止したりすべきだと考えている」と説明した。
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