区域法院(地裁)は5月28日、2019年10月1日の国慶節(建国記念日)に違法デモ行進を率いた民主派関係者10人に判決を下した。5月29日付香港各紙によると、壱伝媒集団(ネクストメディア)の創業者である黎智英(ジミー・ライ)氏、元立法会議員の李卓人氏、梁国雄氏、何俊仁氏、民間人権陣線の陳皓恒・副召集人(当時)ら10人は、民間人権陣線の申請したデモ行進が警察に反対された後、群衆を率いて銅羅湾からセントラルまで行進したことで逮捕・起訴された。10人はいずれも「許可されていない集結を組織し、他人の参加を扇動した罪」を認めた。裁判官は判決を言い渡す際、「事件発生の数カ月前から香港では騒乱が続き、被告らは事件前に平和・理性的・非暴力を繰り返し強調して暴力事件の発生を避けられると思っていたが、現実を顧みなかった」と指摘し、被告らを「愚直で非現実的」と批判。李卓人氏、梁国雄氏、何俊仁氏、陳皓恒氏の4人に禁固18カ月、黎智英氏ら4人に禁固14カ月、単仲偕氏、蔡耀昌氏に執行猶予の量刑を下した。黎氏は3つの案件合わせて計20カ月の禁固刑となった。
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