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香港―政治

黎智英氏、日台軍事同盟を米に提唱

外国勢力との共謀容疑で起訴された壱伝媒集団の創業者である黎智英(ジミー・ライ)氏の公判が1月8日に116日目を迎えた。9日付香港各紙によると、黎氏は出廷し自らの弁護を行った。黎氏はインタビュー番組で、バイデン政権は日本と台湾のより強固な同盟関係を築くことができると感じており、これは日本と台湾がより緊密な戦略的、軍事的同盟関係を築く機会だと信じていると述べた。黎氏はまた、米国は中国を封じ込めるだけでなく、中国に対してより積極的な戦略を取るべきだと指摘し、米国のバイデン政権はリスクを負って中国戦略を積極的に調整する必要があると示唆した。

弁護側は8日、2020年11月12日から24日までの黎氏のインタビュー番組「ライブチャット・ウィズ・ジミー・ライ」の内容やツイッターの投稿について質問した。黎氏はかつて、バイデン政権は日本が台湾とより緊密な戦略的軍事同盟を結ぶことを許すだろうと語っていた。弁護側は黎氏に対し、日本と台湾が共同で中国に対する敵対行為を行うことを主張したのかと質問した。黎氏はそれを否定し「日本の台湾との軍事協力は、中国の脅威から台湾を守るため。またバイデン政権は中国に対してより積極的な戦略を採用する必要があると考えている。戦略の変更にはより大きなリスクが伴うとしても、米国にとって非常に重要なため、バイデン政権はそうする必要がある」と述べた。

黎氏は番組で『りんご日報』が財政難に直面していることを指摘し、視聴者に購読を呼び掛けた。また民主派の人物の逮捕は政府による「捏造」の罪状だと述べ、彼らの訴訟費用を支援するため視聴者にクラウドファンディングプラットフォームを通じて寄付するよう呼びかけた。弁護側から、政府が「捏造」した容疑とはどういう意味かと問われると、黎氏は、政府が民主派の人物をこれまで使われたことのない容疑で起訴していると述べた。李運騰・裁判官は黎氏に対し、「捏造」の意味を知っているかと尋ねたが、黎氏は、まだ使われていない罪状で起訴するつもりだったと主張し続けた。しかし、李裁判官が黎氏に「捏造」は「でっち上げ」、つまり根拠のない話という意味だと指摘すると、黎氏はすぐに言葉を変え、当時は間違った言葉を使ったかもしれないと述べた。

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