逃亡犯条例の改正反対運動の旗振り役といわれる『りんご日報』の黎智英(ジミー・ライ)元社長はこのほど米CNNのインタビューを受け、中国政府への敵対姿勢を示した。
8月29日付香港各紙によると、黎氏は「米中貿易摩擦は民主と威権の2つの価値観の争いによる新冷戦」「逃亡犯条例の改正反対運動は敵陣敵地の中で米国と共通の価値観のために中国と戦っている。このため米国は今後さらに香港を支援するはず」などと述べたほか、「米国はもう香港への支援を放棄できない」としてトランプ大統領にさらなる香港事務への介入を求めた。
さらに中国への国際圧力が増すと同時に経済も悪化すれば習近平・国家主席は辞任し「自由な政府に取って代わる」との見方を示した。
CNNの報道では「黎氏と米国の関係は否定できない」と形容し、7月にペンス副大統領、ポンペオ国務長官、ボルトン大統領補佐官と会談したことや、黎氏の補佐であるマーク・サイモン氏は米中央情報局(CIA)元職員の子息であることを挙げた。
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