香港警察は2月2日、2020年通年の犯罪統計を発表した。同日付政府公報によると、20年に香港で起きた犯罪件数は前年同期比6・8%増の6万3232件だった。検挙率は37・8%で、前年に比べ0・7ポイントアップした。暴力事件は前年比3・1%減っており、このうち放火や破壊行為、暴動、違法集結など逃亡犯条例改正への抗議活動にかかわる案件は25%減少した。詐欺は前年に比べ約90%増と激増。その内容は主に、ネットショッピング関連、電話詐欺、ロマンス詐欺で、被害総額は7億8000万ドルに上る。そのうち2500件は新型コロナウイルス流行で需要が急増したマスクに関連する詐欺だという。一方、誘拐事件は前年比2・4倍増、恐喝は同20%増、強盗は同26%増だった。一方、青少年の逮捕者数は同6・6%減少したものの、強盗やドラッグ、マフィアの活動に関与して逮捕された青少年は2倍近く増えたという。
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