中国の著名経済学者である林毅夫氏はこのほど『多維新聞』のインタビューを受け、中国経済が米国経済を超える予測を示した。10月9日付香港各紙によると、林氏は米中の経済的地位は2030年に入れ替わり、中国経済の規模が米国を超えると指摘。中国の1人当たり平均の国内総生産(GDP)は2050年に米国の半分に達し、その際には経済規模が米国の2倍となる。米国の技術的覇権は存在しなくなるとの見通しを示した。米国が提示している全面的なデカップリングは経済的角度から見ると難しく、米国の地場の生産コストが上がり、生活水準が非常に下がることになるとみる。例えば米国が中国に技術を売らなければ企業の利潤は減少し、ハイテクの研究開発に投じる資金も相対的に減少する。中国側はドイツ、日本、韓国などから技術を買えばよいので、米国の動きは自身の首を締めるだけとの見方を示した。米国は1980年代に日本に対して行ったように中国に圧力をかけて発展を阻もうとしているが、実際のところは中国の技術の進歩を加速させるだけと指摘。米国は中国の14億人の市場を失い企業の利潤が薄くなるだけという。
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