香港警察は２月１１日、２０２４年通年の犯罪統計を発表した。同日付政府公報によると、２４年に香港で起きた犯罪件数は前年比５・０％増の９万４７４７件だった。犯罪全体の検挙率は３０・４％で、２３年末の３１・１％と大きな差はなかった。暴力事件は同３・６増の１万４８５件だった。犯罪件数が増えた主な原因は詐欺事件が増加したためで、犯罪総数の４６・９％を占めており、これが検挙率を引き下げているという。詐欺事件を除いた場合には検挙率は４７・９％に達する。詐欺事件は前年比１１・７％増の４万４４８０件に上り、うち６１・８％がネット関連のものだ。しかし警察の詐欺対策が効果を現しつつあり、前年比４０％増だった２２年と２３年に比べ２４年は増加幅が約１２％へと縮小。被害総額は２３年に比べ３０００万ドル減少した。一方、痴漢やわいせつ事件は微増し１１８５件。うち５８・２％は公衆の場やＭＴＲ構内で発生していた。検挙率は７７・０％だった。レイプ事件は前年より１０件多い７７件だったが、すべて容疑者は逮捕された。１件を除きすべて顔見知りの犯行だったという。
日刊香港ポストは月曜から金曜まで配信しています。ウェブ版に掲載されないニュースも掲載しています。時差ゼロで香港や中国各地の現地ニュースをくまなくチェックできます。購読は無料です。登録はこちらから。
