新華社は11月3日、中国共産党第19期中央委員会第5回全体会議(5中全会)で採択された「第14次5カ年計画と2035年の長期目標の提案」の全文を発表した。
4日付香港各紙によると、提案の中で香港マカオに関する部分は300字で「特別行政区が国家の安全を守る法律制度と執行システムを実現し、国家の主権・安全・利益の発展、特区社会の大局の安定を守り、外部勢力による香港マカオ事務への干渉を断固として防止・封じ込める」と強調。
また経済・社会の発展については「競争の優位性の強化・向上、国際イノベーション科学技術センターの建設、『一帯一路』機能プラットホームの形成、経済の多角的な持続的発展」を支援すると述べているほか、「香港マカオがより良く国家の発展の大局に融合し、高品質の粤港澳大湾区の建設、香港マカオ住民が中国本土で発展する政策措置の改善を支援する」と表明。さらに「香港マカオ同胞の国家意識と愛国精神を増強させる」と強調した。
香港の位置付けとして従来提示されてきた金融センター、海運センター、貿易センターに言及しなかった点について、全国人民代表大会(全人代)香港代表の葉国謙氏は「国際イノベーション科学技術センターにだけ言及したことは、香港に対する中央の新たな位置付けを表しているとともに、粤港澳大湾区の発展に呼応するため」と述べ、国際都市として深セン市との連携でイノベーション科学技術センターとなり粤港澳大湾区を発展させると解説した。

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