消費者委員会によると、通信会社が提供する5Gサービスへの苦情が昨年の2倍超に上っていることが分かった。5月17日の香港メディアによると、5Gサービスプランに乗り換えたユーザーから消費者委員会に寄せられた苦情件数は今年1~4月に27件に上り、前年同期の2倍以上だという。苦情の内容は主に、カバー範囲内でも通信が不安定、ネットにつながる速度が予想していたよりも遅い、5Gで2枚のSIMカードを支援するスマホなのに1枚しか使用できないなどで、ユーザーは料金の高い5Gプランならではの価値が得られてないと感じているようだ。中には、郊外でスマホを使ったら別の通信会社の4Gサービスのほうがつながりやすく、契約中の5Gサービスでは1Mbpsという非常に遅いスピードだったとの苦情もあった。消費者委は、5Gモバイルネットワークは今なお発展途中の段階だと指摘。契約する前に通信会社にカバー範囲や5G対応端末に付合したサービスプランについて確認するよう市民に注意喚起した。また、通信会社に対しても5Gサービスを販売する際には、カバー率やスピードの速さばかりを呼び物にせず、ネットワークの安定性の限度など具体的な説明を行い透明度の高い情報を提供するよう呼び掛けている。
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