逃亡犯条例の改正反対デモでデモ隊に経済支援を提供していた「612人道支援基金」の信託人5人のうち4人が香港版国家安全法違反の容疑で逮捕された。5月12日の香港メディアによると、香港警察国家安全処は10~11日、香港各地で法執行行動を取り男性2人、女性2人を逮捕した。年齢は45~90歳。容疑は「外国勢力または域外勢力と結託して国家の安全を脅かすことを企てた罪」で、香港版国家安全法29条に違反する。逮捕されたのは、90歳のカトリック教香港教区栄休主教の陳日君・枢機、元立法会議員の呉靄儀氏、芸能人の何韻詩氏、元嶺南大学文化研究系客員副教授の許宝強氏。4人とも保釈が認められた。国家安全処はすでに同基金に寄付した者と組織の資料を手に入れ、詳細な調査を行っている。同基金の資金管理に協力していた「真普連」召集人の鄭宇碩氏は、その助手によって外国勢力との頻繁なやり取りが暴露されており、米国国際事務民主協会(全米民主国際研究所=NDI)との協力関係を認めている。

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