特区政府は5月19日、新型コロナウイルス肺炎(COVID―19)拡散防止対策として実施している9人以上集まるのを禁止する規定を6月4日まで延長すると発表した。
同日の香港メディアによると、同規定は21日が期限となっていたが、14日間延長することを決定。カラオケ、パーティールーム、ナイトクラブ、浴場の営業停止措置も28日まで7日間延長することとなった。これにより過去30年にわたり毎年6月4日にビクトリア公園で開催されていた天安門事件追悼キャンドル集会(64集会)の開催は禁止となる。
主催者である香港市民支援愛国民主運動連合会(支連会)の蔡耀昌・秘書は同規定が延長されることに失望を表明。ただし当日は何らかの行動を起こすことを明らかにした。支連会は会議を開いて対策を討議し、引き続きデモ行進と集会を申請するとともに当日は香港各地で追悼活動を行う考えだ。
蔡氏は「政府の今回の決定は政治的配慮によるもの」との見方を示し、ウイルス流行状況は最近緩和されており、さらにデモや集会を制限するならば公共衛生への配慮を超えて人権法に違反すると強調した。

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