香港医学会伝染病顧問委員会の曽祈殷・連席主席は８月３０日、新型コロナウイルス感染症（ＣＯＶＩＤ―１９）流行のピークは９月に訪れるとの見方を示した。同日の香港メディアによると、曽主席は新型コロナ流行のピークが９月に出現すると予想。ウイルスは短時間のうちに伝播することに加え、第５波初期に感染した市民の抗体レベルがすでに低下していることから感染例は増加を続けるとみる。ただしワクチンを３回接種した市民は感染したとしても大部分は軽症にとどまると指摘した。また学生が３回目のワクチンを接種してから対面授業に出席できるようにすることに同意し、それによって市中での重症者の増加を避けられ、公共システムへの負担を軽減できるとみている。政府の専門家顧問で香港大学医学院の劉宇隆・教授も、変異種ウイルス株ＢＡ．４とＢＡ．５の伝染力が高いことから今回の波は比較的長くなり、９月中は感染者が増えると指摘。単日の感染者数は１万４０００人～２万人に達するとの予測を示した。
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