特区政府統計処は11月2日、2020年9月の小売り統計を発表した。小売業総売上高は前年同月比12.9%減の261億ドル(速報値)で、20カ月連続で減少したが、減り幅は8月よりも0・2ポイント狭まった。学者は、香港の新型コロナウイルス感染拡大が抑制されつつあることから、市民の消費に対する悲観が少し減ったことを反映したものとみている。価格変動要因を考慮した小売業総販売量は同13.4%減だった。8月の小売業総売上高は前年同月比13.1%減、小売業総販売量は同13.4%減に修正した。9月に売上高の減少が目立ったのは、医薬品・化粧品の同45.5%減、電器・その他耐久消費財の同38.7%減、メガネの同26・9%減、宝飾品・時計・高級贈答品の同25.7%減、衣類の同20・6%減、靴・衣料小物の同16・2%減、食品・酒類飲料・たばこの同11.1%減、燃料と中医薬の同4.6%減など。売上高が増加したのは、自動車・同部品の同17.1%増、その他消費財の同16・7%増、家具・固定装置の同8.4%増、書籍・文具・贈答品の同6・1%増、デパート商品の同5.5%増、スーパーマーケット商品の同3.8%増などだった。
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