多くの支店を持つ香港のファッションブランド「G2000」の海港城(ハーバーシティー)店が家賃未納による強制執行を受け、閉鎖されたことが分かった。
8月13日の香港メディアによると、8月12日に突然、入り口に「このテナントは執行官の管理下に置かれた」との文書が張り出されたという。香港立法会議員でG2000の会長である田北辰(マイケル・ティエン)氏の話では、家主が家賃の値下げに応じてくれなかったそうで、双方の話し合いの時には同店舗の閉鎖を知らされておらず、今回の対応は不条理だと批判している。
昨年の逃亡犯条例改正反対デモ活動の影響に加え、このたびの新型コロナウイルス感染拡大で同支店の売り上げは激減。今年2月以降は1カ月の売り上げが家賃を上回ることはなかったという。家主は2~4月にほかのテナントの家賃を半額にしたものの、G2000はその対象にはならなかったことから2~4月の家賃を半分しか払わないという強硬手段に出た。それでも家主は足らない分の家賃を要求し、交渉は決裂したという。G2000のほかの支店の営業には影響はなく、買い物客にはほかの店舗を利用するよう呼び掛けている。

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