香港金融管理局(HKMA)は7月9日、人民元の流動性供給が午前中で上限の66%に達したと発表した。
同日の香港メディアによると、HKMAは2014年11月から香港で人民元業務を行っている銀行に対し日中1日当たり最高100億元の人民元資金を供給し、人民元流動資金の管理と香港での支払い効率向上をサポートしている。
7月9日はHKMAによる資金供給が午前中だけで65億9000万元となり、すでに上限の66%に達した。このほかHKMAは18年10月末に9行を香港オフショア人民元市場の一級流動性提供行に指定。1行当たり20億元の流動性を供給し、計画上の上限は180億元を維持している。
7月9日日の人民元の対米ドル相場は1米ドル=7元を割り込み、過去4カ月で最高となった。オンショア現物価格は1米ドル=6.983元、オフショアは1米ドル=6.9809元にまで上昇した。トレーダーによると、米国の新型コロナウイルス(COVID―19)蔓延によって金融緩和が拡大する見通しが高まっており、非米ドル通貨に資金が流れ、人民元資産への資金流入が続いているという。
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