ブルームバーグはこのほど、HSBCホールディングス公共関係事務主管のシェラード・クーパー・コールズ氏が英国の対米従属を批判したと報じた。8月8日付香港各紙によると、コールズ氏は6月、ロンドンで行われた非公開イベントで、英国当局のやみくもな対米従属によって中国との業務取引が減少し、こうした行為は軟弱と批判した。この件が明らかになったことが波紋を呼んで各界から注目が集まり、コールズ氏が自身の発言を謝罪した。コールズ氏は元外交官で、英中貿易協会の会長を務めているが、発言はHSBCや英中貿易協会の観点を代表するものではないと釈明した。香港中文大学劉佐徳全球経済及金融研究所の荘太量・所長はこの件について、英国が大国のパワーゲームの中で気まずい立場に陥っていることを表していると指摘。発言は欧米の大手企業幹部の心中を反映しているが、最終的に謝罪したことは背後に政治圧力があり、英国の金融など特定の業界は依然として米国に支配されていると分析している。
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