会計士事務所のＫＰＭＧは１２月１１日、今年の新規株式公開（ＩＰＯ）の総括リポートを発表した。
１２日付香港各紙によると、今年の香港の新株市場は年央に一時低迷したものの、アリババや１００億ドルを超えるＩＰＯが２社あった。このためＩＰＯによる資金調達総額は３７２億米ドル（約２９００億ドル）に達し、世界第１位となった。２位の米ナスダックより９７億米ドル多い。ただし今年新たに上場した企業は１６０社で、昨年の２０５社を下回った。
上場企業の減少については、香港取引所（ＨＫＥＸ）が創業板（ＧＥＭ）上場の審査を厳格化したためとみている。ＧＥＭ上場企業は昨年の７５社から１５社に大幅に減少した。来年のＩＰＯによる資金調達総額は３０００億ドル、新規上場企業は１６０社に上るとの予測を示した。アリババのような超大型企業の上場があるとは限らないが、５０億ドル以上の調達を行う企業は例年同様に約１０社あるとみている。
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