香港鉄路(MTRC)は9月1日、デモ隊によって少なくとも12カ所のMTRの駅施設が破壊されたことを明らかにした。
2日の香港メディアによると、MTRCは東涌、青衣、藍田、観塘、鑽石山、楽富、●湾、荔景、沙田、沙田囲、兆康、天水囲の各駅が深刻な破壊を受け、一部の駅は2日も復旧が不可能と指摘した。これら駅では防犯カメラ、券売機、オクトパスチャージ機が破壊され、消火器が持ち去られ、壁に落書きされるなどしている。MTRCは東涌駅の「党鉄ゴミ」「8月31日を忘れるな」などの落書きの写真などを示した。さらにデモ隊は東涌駅のコントロール室に突入し破壊したほか、エアポートエクスプレスの空港駅近くでは線路内に侵入し、線路上に石や鉄柱を投げ入れるなどした。
8月31日には32カ所の駅施設が破壊され、防犯カメラ260台、券売機80台、改札口が破壊され、多数の消火器が持ち去られたという。東涌駅では午後5時半からの大規模な破壊活動が起き、周辺の交通が深刻な妨害を受けて放火も発生したため、特区政府新聞処がテレビ局などに速やかな報道を要請した。
9月2日にはネットユーザーによる呼びかけでMTRの非協力運動が行われ、●湾線と観塘線で朝から乗客が救援を求めたり、列車ドアとホームドアの開閉が妨害されるなど多くの事故が発生した。列車の運行間隔が広がり、黄埔駅から調景嶺駅間の運行間隔は10~15分余計にかかることとなった。両線は午後、徐々に運行が正常化した。
【●=草かんむりに全】

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