親政府派団体「正義連盟」の李偲嫣・主席が12月16日に死去した。
17日付香港各紙によると、李主席は16日12時過ぎに元朗八郷元岡新邨の自宅で倒れ、夫が警察に通報。博愛医院に運ばれ死亡が確認された。享年56歳。病院でサンプルを採取して新型コロナウイルス(COVID―19)の検査を行ったところ、初歩的に陽性が確認された。警察の初動捜査では事件性はないと判断され、死因は検死後に確定される。
李主席はかつて香港経済民生連盟(経民連)の梁美芬・議員の顧問を務めた。梁議員はSNSで「突然の死去に事実として受け止められない」と書き込み、先月会って一般教養科の存廃問題について討論したことを明かした。
李主席は2014年から活発な活動を行い、当時頻繁に「セントラル占拠行動」発起人らが学生らを扇動していると批判。香港の次世代を洗脳させるわけにはいかないと述べ、道徳・国民教育科の設置を支持していた。
近年は公の場に姿を現すことが減ったが依然としてSNSを通じて意見を発表。最後の投稿は12月12日で、青年新政の梁頌恒・元召集人が米国に渡り政治庇護を求めたことについて「米国は確実に香港の逃亡犯を受け入れる天国となっており、これは実にいいことだ」、収監されている壱伝媒集団(ネクストメディア)の創業者である黎智英(ジミー・ライ)氏については「なるべく早く中国本土に送って裁判にかけ刑を下してほしい」と書き込んでいた。
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