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香港貿易発展局だより

第3回「フード・エキスポ PRO」および第35回「フード・エキスポ」大盛況

2025年8月中旬、香港コンベンション&エキシビション・センター(HKCEC)で開催された第3回「フード・エキスポ PRO」と第35回「フード・エキスポ」は、盛況のうちに閉幕しました。両展示会と同時開催の「香港インターナショナル・ティー・フェア」「ビューティー&ウェルネス・エキスポ」「香港家電・日用品展」には、36の国・地域から約1,890社が出展、黒雨警報の発令により午後からの開場となった日もあったにも関わらず、5つの展示会合わせて延べ50万人以上が来場し、1人当たり平均1,630香港ドル(約3万2,600円)の消費が記録されました。また、「フード・エキスポ PRO」と「香港インターナショナル・ティー・フェア」には、64の国・地域から約18,500人のバイヤーが訪れ、日本、韓国、ASEAN諸国をはじめ多くのバイヤーが参加しました。これにより、香港が世界的な食品貿易の重要拠点であることを改めて示しました。

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多くの業界バイヤーで賑わう会場風景

海外バイヤーとの活発な商談が展開

会場内でも特に多くの賑わいを見せたジャパンパビリオンには、約130社が出展し、日本各地の食品・飲料・特産品の魅力を世界に発信しました。各地域の食品や日本酒、食肉、地元特産の調味料など多彩な製品が紹介され、香港を含む各国・地域のバイヤーとの活発な商談が行われました。青森県は、人気アニメとコラボした日本酒や、大間産の昆布を使った昆布だしなど、地域の特色を活かした製品を紹介し、大きな注目を集めました。初出展となった株式会社ニップンは、パスタ製品を中心に、香港市場進出を視野に入れたテストマーケティングを兼ねて自社製品をPRしました。

奈良県曽爾村の名水で仕込まれたウイスキーの提供をはじめ、各地域ならではの逸品が披露されました。岐阜県ブースでは、岐阜県産業経済振興センターと十六銀行の協力のもと6社が出展し、地元特産の日本酒や菓子類を紹介しました。沖縄県ブースでは、沖縄県香港事務所が主体となり、県内4社が初出展し、あぐー豚を使用した畜産加工品やシークワーサー関連製品を紹介しました。さらに、佐賀県ブースには佐賀銀行の支援を受けて7社が参加し、「さがびより」や麦茶、赤酢など地域色豊かな製品を展示しました。また、「フード・エキスポ PRO」会期中には、佐賀銀行と香港貿易発展局との間で、地域経済の活性化と海外販路拡大を目的とした相互協力に関する覚書(MOU)が締結されました。

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2025 年 8 月 15 日 覚書締結式典の様子 

(写真左)香港貿易発展局 張淑芬(ソフィア・チョン)上席副総裁 

(写真右)佐賀銀行 坂井秀明頭取

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過去最多の260ブランド以上が出展 1万人以上のバイヤーが来場 第 10 回『センターステージ』 華麗に閉幕 ~日本からも出展者多数 クリエイションの世界へ誘う~

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香港貿易発展局(HKTDC)が主催し、文化産業発展処(CCIDAHK)が後援するアジア最大級のファッションイベント 「CENTRESTAGE(センターステージ)」は、2025年9月6日に盛況のうちに閉幕しました。開催第10回目の節目となる今年の展 示会には、25の国・地域から260を超えるブランドが集結し、世界各地の新進気鋭から一流ブランドまでが一堂に会しました。 会期4日間では91の国・地域から1万人を超えるバイヤーが来場。特に英国、中国本土、インド、インドネシアからの参加が顕著に増加し、香港がアジア随一のファッションハブとして揺るぎない地位を確立するとともに、東西文化の交流拠点としての役割を一層強化しました。同展は同時開催の「香港ウォッチ&クロックフェア」とともに一般公開され、両イベントの一般来場者数は 19,000人を超え、出展者の顧客基盤拡大とクリエイティブ産業の発展促進に寄与しました。オープニングを飾った「CENTRESTAGE ELITES」は、9月1日に現代美術館M+で開催され、 国際的評価を誇るクチュールデザイナー郭培(グオ・ペイ)氏が香港で初の単独クチュールショーを行い、30点以上の最新コレクションを披露しました。伝統的な技法を継承して造りこまれた繊細なデザインドレスは、多くのセレブレティやファッショニスタ、業界関係者を魅了しました。さらに会期中は、ファッション界の巨匠、Jimmy Choo(ジミー・チュウ)氏もトークセッションに登壇し、来場者にインスピレーションを与えました。 

世界のデザイナーが市場最前線を探求~多彩なファッションアイテムを披露~ 

日本からの出展としては、CFD TOKYO(東京ファッションデザイナー協議会)の8ブランド(順不同: 「MARIKO」、「The NERDYS」、「Jun Okamoto」、「HOUGA」、「PEIEN」、「YuumiARIA」、 「YUASANO」、「LOKITHO」)を出展したほか、合同展示会PLUG INと提携する「Irise coffret」や「H.A.K」、さらに「RESOUND CLOTHING」、「MIYACLE JEWELRY」などが出展し、繊細かつ独創 的な技術によるアイテムを紹介し、多くの海外バイヤーを魅了しました。 一方で、日本からは阪急阪神、大丸松坂屋や高島屋などの百貨店のほ か日本を代表するセレクトショップのバイヤーが多数来場し、世界からは英 国の「Machine-A」、イタリアの「Sugar Srl」、インドネシアの「Zalora」、米国の「ESSX. 」などの有力バイヤーが多数来場し、活発な商談がおこなわれるとともに、多彩なブランドの海外展開を後押ししました。 オーストラリアパビリオンなど香港域外から多くの産業団体が出展するなか、今年初めてパートナーカントリーとなった英国は、16 のクリエイティブなファッションブランドと新進デザイナーを紹介し、多彩なスタイルとサステナビリティを重視したコレクションを披露しました。さらに、ジミー・チュウ氏が設立したJCAロンドンファッションアカデミーとも連携し、その斬新なファッションコレクションは、来場者の注目を集めました。

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香港発、革新とデザイン性あふれる商品が東京へ 香港パビリオン

香港貿易発展局は、2025年9月3日(水)から5日(金)に東京ビッグサイトで開催された第100回『東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2025』において、「香港パビリオン」として出展いたしました。今回の香港パビリオンには、香港から10社が来日し、ショーケースには13社が参加。合計23社が出展し、家庭用品、バッグ、環境に配慮したSDGs商品、ガジェット、時計、ペット用品など多彩で革新的な最新商品が一堂に会しました。香港ならではのデザイン性と高品質を兼ね備えた「デザインワールド」は、多くのバイヤーや来場者を魅了し、ブースでは活発な商談も行われました。また、会場では、都内でも人気を誇る香港レストラン「喜記(ヘイゲイ)」による香港エッグタルトやパイナップルパンの限定プレゼント企画も実施され、大変好評を博しました。さらに、SNSや動画配信で影響力を持つインフルエンサーも多数来場し、香港パビリオンのブースや展示商品が積極的に発信されるなど、SNS上でも大きな話題となりました。

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香港パビリオン     展示された香港のデザイン製品

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< 香港貿易発展局 

香港貿易発展局 (HKTDC) は1966年に設立された公的機関であり、香港と海外との間の貿易の促進、支援を担っています。香港貿易発展局は中国本土の 13カ所を含めて世界50カ所に構えており、中小企業を主な対象に、中国本土および国際市場におけるビジネスチャンスを創出するため、展示会、国際会議の運営、ビジネス・ミッションなどを実施しています。また、最新の市場分析や製品情報を貿易関連の調査リポート、デジタルなどのチャネルを通じて提供しています。

【香港貿易発展局 公式HP】

https://japanese.hktdc.com/ja/

【香港貿易発展局 公式Facebook】

https://www.facebook.com/HKTDC.Japan/

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