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香港―経済

香港鉄路博物館がリニューアルオープン

大埔にある香港鉄路博物館が10月4日、リニューアルオープンした。10月3日付政府公報によると、博物館は旧大埔墟駅の跡地にあり、今年は大埔墟駅の設立110周年にあたることからこれにちなんだ展示を行っている。さまざまな団体から寄せられた昔の写真などの資料を通じ、駅の発展や歴史、近隣コミュニティーとの関係などを知ることができる。また、このたびのリニューアルの目玉が新たに展示されることになった60号ディーゼル機関車「Peter Quick」だ。九広鉄路の第2代総経理の名前を持ち、1974年から導入されたこの機関車は、1983年に九広鉄路が全面電化する前に導入された最後のディーゼル機関車の1つ。人名の付いた香港最後の機関車だという。客車として黄金時代を担った後は、貨物車、メンテナンス車両としても活躍し、2021年に正式に引退した。戸外環境にさらされたため車体はあちこち錆びが生じ、ペンキのはげた箇所があったため、展示前に修復が施された。このほかにも香港の初代ディーゼル機関車50号などの旧型車両や興味深い資料が展示されており、鉄道ファンならずとも一度訪れたい。鉄路博物館の所在地は大埔大埔墟崇徳街13号となっている。

(写真・政府新聞処)

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