新興国グループのBRICSが、SWIFTに類似した金融システムを７月２５日に正式に発表した。現在、国境を越えた取引の大部分はSWIFTを使用して決済されているが、新たなシステムの導入により取引に米ドルを使用しない新しい決済システムを構築することが可能となる。また、独自の金融メッセージング・システムを開発・導入することで、BRICS諸国は欧米の金融機関への依存度を下げ、国の金融自主権を高めることができる。ロシア下院議会のアレクサンドル・ババコフ副議長は、SWIFTのような金融メッセージング・システムが構築されれば、BRICS諸国にとって新たな経済的現実が生まれると言及。また、このようなシステムを構築することは、取引コストの削減による経済効率の向上や、取引自体の迅速化につながり、ひいては資金の流動性を向上させることになると指摘した。
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