習近平・国家主席は１０月２３日、ロシアのカザンで開催されたBRICSサミットで演説し、「平和」「革新的」「環境に優しい」「正義」、そして「人道的」なBRICS組織の構築を提案した。２４日付香港各紙によると、習主席はBRICS産業能力中国センターやBRICS デジタル産業生態協力ネットワークなどの新しい機関を設立し、質の高い開発の先駆者となることを発表した。BRICSには今年元日からエジプト、エチオピア、イラン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦が加わり、加盟国は10カ国となり、世界人口のほぼ半分と世界の経済生産高の35％以上をカバーすることとなり、今回はBRICS拡大後初の首脳会談となった。
習主席の演説は、BRICS諸国の団結が世界の平和と発展の一般的な傾向に沿っていることを強調。世界は新たな激動と変化の時代を迎えており、「時代の嵐が大きければ大きいほど、私たちはこのサミットを有効に活用して、全体的、方向性的、戦略的な問題を計画する必要がある」と述べた。習主席は、人類は不可分な安全保障共同体であると強調し、依然として続いているウクライナ危機を挙げて、私たちは「戦場を域外に波及させない、戦争を拡大させない、すべての当事者による戦闘を行わない」という三原則を堅持し、一刻も早い事態の沈静化を促進しなければならないと指摘。ガザの人道状況は悪化し続けており、レバノンでは戦争が勃発しており、早期の停戦を促進し、殺害を停止する必要があると述べた。
習主席は、科学技術革命と産業変革の新たな段階が急速に発展しており、BRICS諸国は時代に歩調を合わせ、新たな生産力を育成する必要があると述べた。中国はBRICS深海資源国際研究センター、BRICS経済特区中国協力センター、BRICS産業能力中国センター、BRICSデジタル産業生態協力ネットワークを設立する予定であり、すべての関係者が積極的に参加することを歓迎すると表明した。
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