マクドナルドは3月25日から4月7日までの2週間、新型コロナウイルス肺炎(COVID―19)流行対策として香港域内すべての店舗で午後6時から午前4時は店内で飲食できず、テイクアウトとデリバリーサービスだけとなった。このため頻繁にマクドナルドで夜を過ごす「マック難民」は行き場を失い困窮している。
3月25日の香港メディアによると、「マック難民」になって数カ月のあるホームレス男性は今回の措置の影響で「今晩はビルの階段で野宿するしかない」と嘆いた。別のホームレス女性はもともと極狭アパートに住んでいたが、ダニの影響で追い出され「マック難民歴3年」という。「今晩行くところは決まってない」として政府にホームレス支援措置を求めた。
社区組織協会(社協)の2018年の調査では香港域内で448人のホームレスがマクドナルドを常宿としているとみられている。社協の呉衛東・幹事は民政事務総署に臨時収容センターの開放を検討するよう呼びかけたほか、社協がホームレスに対しゲストハウス宿泊費1カ月分の援助を計画していることを明らかにした。

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