新型コロナウイルス感染症(COVID―19)のワクチン接種が始まれば海外への渡航が可能となるが、旅行には「ワクチンパスポート」が必要になるという。昨年12月29日付香港各紙によると、世界では多くの技術グループがワクチン接種記録を「ワクチンパスポート」としてアップロードできるモバイルアプリやシステムを開発している。その一つが、キャセイパシフィック航空をはじめとする多くの航空会社と提携しているコモンズプロジェクトによる「コモンパス」である。ジュネーブに拠点を置く非営利団体コモンズプロジェクトと世界経済フォーラムは、キャセイパシフィック航空、ジェットブルー航空、ルフトハンザ航空、スイス航空、ユナイテッド航空、ヴァージンアトランティック航空、そしてアメリカ各地の数百もの医療システムとアルバ政府との提携でコモンパスのモバイルアプリを開発している。アプリはコロナウイルスの検査結果や予防接種証明書などユーザーの個人医療情報を記録し、健康診断書や合格証のQRコードを生成する。「国境を越えるたびにウイルスの検査を受けることはできるが、国境を越えるたびに予防接種を受けることはできない」と、プロジェクトのチーフマーケティング&コミュニケーションオフィサーであるクランプトン氏は述べ「コモンパス」の必要性をアピールしている。

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