Tencentは12月3日、2050年までにネットゼロの世界を実現するために必要な次世代の気候技術と必須の能力を推進する取り組みの最新段階であるCarbonX Program 2.0の開始を発表した。中国を拠点とするプロジェクトに焦点を当てた第一段階が成功した後、CarbonX 2.0は現在、世界中の有望なイノベーションを募集し、触媒的な資金とリソースでそれらを支援している。地球温暖化を抑制し、ネットゼロ排出を達成するための競争において、1つの大きな課題が浮き彫りになっている。脱炭素化に必要なソリューションの75%は、まだ十分に成熟していない技術に依存している。テンセントの「Tech for Good」というミッションに導かれ、CarbonXプログラムは、これらの技術の拡大を支援し、パリ協定で定められた野心的な目標を企業や社会全体が達成する上で、これらの技術が重要な役割を果たせるように取り組んでいる。
このプログラムでは以下の4つの主要分野における革新的な初期段階の技術を支援するため、提案を募集し、数千万ドルを投資する予定だ。
(1)二酸化炭素除去(CDR):大気中から過去の排出量を抽出する。この取り組みのパイロットプロジェクトはケニアで実施される予定。
(2)長時間エネルギー貯蔵(LDES): 送電網における再生可能エネルギーの割合を拡大するための道筋を開発する。これを支援するために、モルディブで100キロワットのパイロットプロジェクトが立ち上げられ、6時間以上のエネルギー貯蔵を目指している。
(3)CCUS(二酸化炭素回収・貯留)による鉄鋼業界の脱炭素化:この重要な産業でありながら削減が難しい業界の脱炭素化の方法を模索する。 成熟した技術を再検証するのではなく、セルビアで立ち上げられるパイロットプロジェクトでは、次世代のポイントソースCCUS技術を推進する。
(4)CarbonXmade(CCU):CarbonXmadeコンソーシアムを通じて、回収した炭素を化学製品や消費者向け製品に統合。これにより、炭素から化学製品、消費者向け製品に至るシームレスなバリューチェーンを実現するための革新的な製品プロトタイプの開発が促進される。

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