約3カ月にわたるデモ活動で破壊された公共物の修復費用は1億ドル以上に上ることが分かった。
9月6日付『文匯報』によると、破壊された公共物の中でも修復費用が最も高くつきそうなのは立法会議事堂。デモ隊による7月1日と8月31日の大規模な破壊で基本的な修復費用は5000万ドルと見積もられている。ただし民主建港協進連盟(民建連)議員はこれを控えめな見積もりだとして最終的には1億ドルに達すると指摘している。
特区政府運輸署によると、6月からこれまでに破壊された信号機は280組で、うち約200組は8月5日に破壊された。政府の過去の資料から計算すると信号機280組の修復費用は420万ドルに上るとみられる。九龍湾で20本が破壊された多機能スマート電柱の修復費用は280万ドル。バリケードや武器を作るために撤去された道路のガードレール(鉄柵)は約2万メートル分で、修復費用は800万ドル。
さらに常態化している警官の超過勤務手当は3700万ドル、破損した装備や催涙弾などの費用を合わせれば4000万ドルに上るとみられる。これら合わせると1億5000万ドルを超える計算となるが、MTRの駅施設などの破損修復は含まれていない。
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