香港の伝統的なカルチャーイベントの1つである大坑(タイハン)の「舞火龍(ファイヤードラゴンダンス)」が今年は中止されることになった。9月7日付香港各紙によると、主催団体である大坑坊衆福利会が同日発表した。例年中秋シーズンに3日間にわたり行われている舞火龍は、今年は旧暦8月14~16日(9月30日~10月2日)に開催予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大のリスクを考慮し、群衆が集まることを避けるため中止を決めたという。主催団体によれば、藁などで作られた体に何万本もの火の着いた線香を刺して練り歩く体長60メートル以上のドラゴンを操るには100人以上の人手が要り、イベント全体では200~300人の参加が必要となるので、防疫措置による人数制限下では実行は難しいと判断した。新型コロナで先行きが不透明だったため、中止になってもドラゴンの頭部やランタンなどイベントで使用する物品の置き場に困らないよう今年は製作を見送っていたほか、今年予約した線香を中止の場合には後日使用することを線香問屋と事前に話し合っていたそうで、今後の状況次第では年末に開催する可能性があるという。
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