香港と中国本土の政治・経済・社会ニュースを日本語で速報します
アジアー社会

ベトナムの出生率、過去最低

ベトナムの出生率は2023年に過去最低の女性1人当たり1.96人と推定され、更に減少すると予測されている。保健省副大臣のトラン・ヴァン・トゥアン氏は、近頃始動される国家人口行動月間とハノイで開催されたベトナム人口の日(12月26日)に向ける式典で、この傾向について懸念を言及した。副大臣は、出生数の減少傾向が顕著になっており、同時に、出生性比の上昇は抑制されているが、2023年男女112:100の比率は依然として高く、衰える気配はないと表明した。また、ベトナムの人口は急速に高齢化しており、児童婚・近親婚・青少年妊娠・低い生活水準などの差し迫った問題にも、早急な対応が必要だと言われている。これらの問題を更に複雑にしているのは、各省や都市間での人口管理が統一されていないことと、人口対策に割り当てられる資源が不十分であることだ。2025年が近づき、ベトナムは諸々の問題を面しており、特に幾つかの人口に関する目標が達成されない恐れがあるという。保健省は、人口政策を効果的に実施するため、地方政府に助言し、様々な部門と協力する上で、人口問題の担当官員たちを団結させ、積極的かつ革新的であり続けるよう求めている。

UNFPAベトナム代表マット・ジャクソン氏は、現在のベトナムはまだ人口の黄金期にありながら、2011年以降、ベトナムの人口は他のほとんどの国よりも遥かに速いペースで高齢化していると言っていた。予測によると、ベトナムは2036年までに高齢化社会となり、2049年までに超高齢社会となる。そのために及ぼす広範囲にわたる影響に対して、早急な準備が必要であるという。提案されている解決策には、労働生産性の向上・持続可能な雇用政策の策定・特に高齢者の労働力参加の増加・労働市場における女性への支援・保健と教育への投資などがある。ジャクソン氏は、質の高い生殖および性保健サービスへのアクセスの改善・生殖権の促進・妊産婦死亡率の削減・質の高い人口データの収集・ジェンダー不平等とジェンダーに基づく暴力への取り組みにおいて、UNFPAは継続的にベトナムを支援すると明言した。

今なら無料 日刊香港ポストの購読はこちらから
香港メールニュースのご登録

日刊香港ポストは月曜から金曜まで配信しています。ウェブ版に掲載されないニュースも掲載しています。時差ゼロで香港や中国各地の現地ニュースをくまなくチェックできます。購読は無料です。登録はこちらから