マカオ警察は10月30日、返還後で初めて犯罪容疑者を中国本土に引き渡した。
同日の香港メディアによると、マカオ警察は越境高利貸し犯罪にかかわった男女40人の容疑者を珠海市公安局に引き渡した。引き渡し地点はマカオ関●と珠海市拱北の両出入境管理所の間の入境車道。容疑者40人は本土住民で大部分はマスクを着け、一部は旅行カバンを引いて3台の中型バスに分乗して到着。バスから降りる際にマカオの司法・警察職員が付き添い、身分を確認した後に珠海市公安局の職員が手錠をかけて公安局の大型バスに乗せられた。引き渡し手続きは約1時間を要した。
報道官によると、引き渡しは法に基づいて行われ、案件は29日に司法機関に移管された。裁判所は一部の者に対して強制措置を取ることを決定し、治安警察が出入境手続きを終えた後に引き渡しが行われた。40人はマカオだけでなく本土でもさまざまな事件にかかわっている。マカオ警察は珠海市公安局とともに江西省住民を主犯とする越境高利貸し犯罪グループを摘発し、マカオで41人を逮捕。このうち40人を本土に引き渡すこととなり、残り1人は台湾市民であるため別途処理することとなった。
【●=門がまえに甲】
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