香港と中国本土の政治・経済・社会ニュースを日本語で速報します
香港―経済

三井住友信託銀行、香港支店閉鎖へ

三井住友信託銀行は香港支店(SMTB香港)を閉鎖する計画だ。7月3日の香港メディアによると、同行は融資業務を段階的にシンガポール支店に移管し、来年6月末までに香港での業務を完全に終了する予定。SMTBはこの決定について声明を発表しておらず、香港金融管理局(HKMA)も個別の銀行に関するコメントは控えると回答した。SMTB本店は同日、香港支店の閉鎖を決定したと報じられている。社内文書では、現在厳しい事業環境に直面していると指摘し、この決定は現在の環境への対応に加え、競争力を維持し長期的に顧客へのサービス提供を可能にするものと述べている。

金融界選出の立法会議員である陳振英氏は、同行は主に日本企業に香港で貿易融資とシンジケートローンを提供しているが、近年多くの日本企業が香港への投資を縮小していると述べ、「百貨店が少なく、(一部の)日本の海産物は輸入できない」と指摘。シンジケートローン業務も中国の銀行に取って代わられ、今回の閉鎖は商業上の判断だとみている。ただし世界のトップ100銀行のうち70行以上が香港に支店を置いており、香港は常に世界中の金融企業の進出を歓迎しており、今回の件が香港の国際金融センターとしてのイメージに影響を与えることはないとの見方を示した。

今なら無料 日刊香港ポストの購読はこちらから
香港メールニュースのご登録

日刊香港ポストは月曜から金曜まで配信しています。ウェブ版に掲載されないニュースも掲載しています。時差ゼロで香港や中国各地の現地ニュースをくまなくチェックできます。購読は無料です。登録はこちらから