中国では新型コロナウイルス肺炎(COVID―19)のワクチンが数多く研究開発されており、初の市販ワクチンが12月末にも発売されることが分かった。8月19日付香港各紙によると、康希諾生物と中国軍事科学院が共同開発したワクチンが特許を得たのに続き、中国医薬集団の研究開発も後期の段階に入った。同社の劉敬楨・会長はこのほど『光明日報』のインタビューを受け、同社の不活化ワクチンが12月末に販売を開始し、年産2億本、価格は2本で1000元以下となることを明らかにした。同社は6月に不活化ワクチンの第1、2段階臨床試験結果を発表し、アラブ首長国連邦で第3段階の臨床試験を行っている。第3段階の試験が終了した後、審査プロセスに入り年末に発売できる見込みとなっている。1本のワクチンでの保護率は97%で、2本打てば保護率は100%となる。ただし28日の間隔を空けて打つのが一般的だという。

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