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香港―経済

優秀人材スキームの承認率は16%

香港で就業する意向の中国本土住民の多くは優秀人材入境スキームの承認プロセスに時間を要する傾向にあり、承認を得るのは簡単ではないという。8月8日付香港各紙によると、勤務歴5年以上の法学博士号を持つ医師は昨年10月に申請したが、まだ返事が来ない。また140ポイントの高得点者が数カ月待った末に先月不合格になったそうだ。ある移民仲介業者は、香港の人口が大幅に回復していることと、香港への他のルートが利用可能になったことから、最近は優秀人材の承認枠が引き締められ、承認成功率は約16%となっていると語った。入境事務処は昨年1月から今年7月までに4万6000件を超える優秀人材の申請を処理し、過去最高を記録したと発表した。ただし申請数が膨大なため、現在、各申請の処理には平均して約9カ月を要するという。

入境事務処の公式ウェブサイトによると、2023年に優秀人材入境スキームを申請した人は合計8万207人。最終的に承認されたのは1万2969人で、全体の合格率はわずか16%だった。移民仲介業者の担当者は、優秀人材入境スキームの平均審査期間は現在6~9カ月で、120ポイント以上のスコアを持つ者だけが合格率が高いと指摘し、「この数カ月が最後のチャンスだ。10月に発表される新たな施政報告(施政方針演説)に来年の政策が盛り込まれ、優秀人材に対する無制限の枠は取り消される可能性が高いという。

入境事務処はまた、2023年に「優秀人材制度」の年間枠が廃止されて以降、申請件数が大幅に増加し、昨年1月から今年7月までに合計12万1100件の申請があり、2006年の制度開始から 2022年までに受け取った申請数の合計を上回ったと指摘。これまでに合計 4万6000件を超える申請が処理され、過去最高に達した。

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