30匹もの動物を虐待した容疑で警察に逮捕された男2人がこのほど不起訴になり、その司法判断に世間から厳しい批判の声が寄せられている。9月3日付香港メディアによると、事件が起きたのは今年2月。深井青山公路に立つマンション「豪景花園」で、2月14~16日に3日連続で動物が高所から落とされる事件が発生した。ネズミ類やネコ、ウサギ、鳥類などその数は約30匹にも及び、うち15匹は死んだ。香港警察は2月17日に動物虐待容疑で49歳の男を逮捕。翌18日には36歳の別の男が自首したため同容疑で逮捕した。ところが、9月3日に司法当局が容疑者2人を不起訴にすることが分かった。主な理由は、カギとなる目撃証言に欠けることと、動物を生きたまま高所から落としたという証拠が不十分なためという。この不起訴という判断を疑問視する見方が多く、立法会議員らは「明らかに動物虐待した容疑者をみすみす世に放つのか」と批判している。

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