逃亡犯条例の改正問題で発端となった殺人容疑者の陳同佳氏が10月23日に香港での刑期を終えて出所し、台湾での出頭を望んでいるが、台湾に赴くのは来年になるもようだ。
25日の香港メディアによると、陳氏のサポートを行っている管浩鳴・牧師(聖公会教省秘書長)は、陳氏には家族と過ごす時間が必要であり、また各方面からの情報を整理しなくてはならないため、今週末に台湾に赴くことはないと述べた。また台湾に赴く前にはメディアに通達することを承諾した。
香港経済民生連盟(経民連)の梁美芬・議員は陳氏が政治カードになるのを避けるため、台湾に赴き出頭するのは来年行われる台湾の総統選挙が終わってからとの見方を示した。これに対し台湾の徐国勇・内政部長は「専従チームを組んで処理する。政府はすでに窓口を設置しており、陳氏が台湾に来て刑事責任を負うならば、関係者を派遣して台湾に連れてくる」と述べたほか、「陳氏の事件は選挙とは関係なく、彼が台湾に来るかどうかは香港特区政府の責任。特区政府が殺人犯を好きに歩かせていることを香港の民衆が受け入れられるかどうかは特区政府の問題」と指摘。国際刑事司法互助法の規定に基づくと、香港・マカオ・大陸の刑事司法互助案件に関しては大陸委員会を通じて連絡しなければならないと説明した。
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