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香港―社会

呪いの儀式、コロナ禍でも市民行列

3月5日は啓蟄だったが、魔除けや呪いの儀式「打小人」に最適な日といわれる同日は、打小人を請け負う「拝神婆」と呼ばれる巫女たちの屋台には行列ができた。3月6日付香港各紙によると、タイムズスクエアに近い湾仔の鵝頚橋の周囲は拝神婆が常駐する場所として有名。新型コロナウイルスの防疫措置として人々が集まることは禁じられているにもかかわらず、呪いを依頼する多くの人でごったがえした。コロナで香港経済がダメージを受け失業者が増えていても呪いの料金は値下がりせず、呪う対象1件につき50ドルが相場。警察がパトロールする中、午前11時には100人以上の客がいて、1つの屋台に20人が並ぶほど。打小人が呪う対象は人間のみならず、病魔や不況などでも構わないので、コロナ退散を依頼した客も多かったようだ。13歳からこの道に入ったというベテランの拝神婆は、今年初めてマスク着用で儀式を行ったそうで、SNSを通して儀式をオンライン配信したという。

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