特区政府警務処の●炳強・処長は2月6日、「香港版国家安全法」の施行以来の状況について説明した。7日付香港各紙によると、「香港版国家安全法」の発効からこれまでに97人が逮捕され、うち8人がすでに起訴された。●処長は「香港版国家安全法への抵触は深刻な事件であり、捜査を慎重に行い、詳細な証拠を集めて初めて起訴できる」と述べ、「香港版国家安全法」違反によって逮捕された者のうち半分余りは1月にようやく逮捕されていることを指摘した。過去の「セントラル占拠行動」の事件でも起訴されたのは数年後であることを挙げ、「香港版国家安全法」違反の最初の事件は昨年7月に発生しているため起訴は時期尚早だという。また昨年11月に設置された「香港版国家安全法」の通報ホットラインにはこれまでに4万件余りの通報が寄せられ、多くの通報について対処が可能だという。政府が個人情報の暴露を刑事化する立法作業を推進していることについては、警察が要求するまでもなく政府が深刻な問題としてとらえていると指摘。警官の個人情報暴露だけでなく、裁判官や政見の異なる者など全社会にかかわることから「こうした卑劣な手段は社会への影響が大きく、警察は刑事化を支持する」と述べた。【●=登におおざと】
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