旅先でボツリヌス美容注射、女性が中毒

タイのバンコクでボツリヌストキシンの注射を受けた香港の女性が体調を崩し、中毒が疑われている。１０月２日付政府公報によると、患者は３４歳の女性で、バンコク滞在中の９月２１日に美容目的でボツリヌストキシンを初めて注射したという。女性は香港に戻った後、９月２５日からめまいや四肢の脱力感を感じ始め、１０月１日にはつばを飲み込むことや呼吸が困難になり、胸部の不調が現れたため屯門医院の救急治療室を受診し、現在は入院治療を受けている。容体は安定しているが、ボツリヌストキシンによる中毒とみられている。患者の女性は、バンコクで注射を打った人物が専門資格を持っていたかどうかは定かでないと話しているそうだ。ボツリヌストキシンを使った美容注射は美容整形の施術の１つとして人気があるが、政府衛生防護中心では市民に対し、処方や注射を受ける場合は登録医師に限るよう注意を呼び掛けている。