ここ数日、米ドルが下落し、日本円は7月25日、一時1米ドル=151.94円まで上昇し、152円の大台を突破し、対香港ドルでは100円=5.136円に達した。26日付香港各紙によると、日本円は5月3日以来の最強水準となったが、25日夜に米国発表の経済指標が予想を上回り、円は反転して154.19円まで下落した。日中の上昇はほぼ元の形に戻ったが、月初めから5%以上反発した。円相場は急激に上昇し、両替店の広報担当者によると、対円での金額は前日に比べ約4割急落した。アナリストの中には、日本銀行は円を守る決意があり、円安余地は限られており、最安水準は155円に達すると予想されているとの見方もある。
夏休みは海外旅行のピークシーズンだが、円相場は急速に反発しており、市民は比較的円安取引に消極的だ。ある両替店では25日の日本円への両替総額が24日から約40%下落して2億8000万円となり、1人当たり平均両替額は28万円(約1万4200香港ドル)だったと指摘した。前日に比べて6%減となった。アナリストらは、7月の米国のS&P世界製造業PMIが一夜にして予想外に縮小したと指摘し、さらに日本銀行が来週の金利会合で利上げと債券買い入れ規模の半減を検討する可能性があると報じられた。一方、米国のハイテク株の急落が安全資産の流出を引き起こし、それが円高を押し上げたとみられている。

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