香港税関は９月１８日、月餅とクーポン券の偽装集団を摘発した。９月２１日付政府公報によると、先ごろ市民から元朗の中華料理レストランで偽ブランドの月餅と月餅引換券を販売していると通報があったため当局が捜査を進めていたという。当局は９月１８日に当該レストランの家宅捜索を行い、銘柄を偽装した月餅１７０箱と虚偽の説明が書かれていた月餅引換券約２００枚を押収し、レストランの取締役と店舗責任者、スタッフの計３人（３９～５１歳）を「商品説明条例」に違反した容疑で逮捕した。また同日、元朗の倉庫の突撃捜査も行って、さらに１７０箱の月餅を押収。倉庫の責任者の男（７７歳）を同容疑で逮捕した。この男が主犯だとみられている。今回見つかった月餅３４０箱と引換券約２００枚（市価９万ドル相当）は人気銘柄である「恒香老餅家」の製品であるかのように偽装されていた。正規品の月餅は缶入りなのに偽物は紙製の箱に入っていて、引き換え券は実際には使用できないものだった。近年、多くの模倣品が出回っていることから恒香老餅家では今年から缶にバーコードとＱＲコードを付けて防犯対策を強化。スマホでコードを読み込むと本物かどうか確認できるという。当局では月餅を買うときは信頼できる店で購入するよう呼び掛けている。
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