田中貴金属グループの中核企業として産業用貴金属事業を展開する田中貴金属工業株式会社は、マレーシアの大手資源回収企業MEP Enviro Technology Sdn Bhd(MEPSB)との貴金属回収技術援助契約を締結した。MEPSBは、マレーシア・ペナン州のブキット・ミニャック工業団地に新たな回収工場を建設し、現地時間8月8日に落成式を行った。落成式では、田中貴金属工業とMEPSBの貴金属回収技術援助契約の調印式も併せて実施された。マレーシアにおける電子部品・半導体製造などのエレクトロニクス産業は、1970年代に多国籍企業が進出したことをきっかけに、50年以上に渡り成長を続けてきた。現在、ペナン州には300社以上の多国籍なエレクトロニクス製造工場があり、多種多様な電子部品・電子機器・半導体の製造が行われている。また、2024年5月には、マレーシアのアンワル・イブラヒム首相によって、「マレーシア半導体産業の高度化を促す国家半導体戦略(NSS)」が発表されるなど、今後のさらなる拡大が見込まれる市場となっている。

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