30の国から100以上の公演がやってくる芸術文化イベント「Asia + Festival」(アジア+フェスティバル)に、メディアアーティストの真鍋大度と演出振付家MIKIKO率いるELEVENPLAYによるダンスインストレーション「+1+1+1+」が11月8日、9日の2日間、Hong Kong Culture Centre で公開された。
デジタルアートの最前線で活躍する真鍋とPerfume、椎名林檎の演出、振付を手掛けるMIKIKOは、15年以上の付き合いがあり、アーティスト、イベント、CMなどの起業案件でコラボすることも多いが、本作品は、制約やしがらみにとらわれない「個人の作品」として制作された。
楽曲は真鍋、振付はMIKIKOという本来の分担をあえて細分化せずに「ダンスもやっています」という真鍋氏のアイデアも取り入れ「自分たちのやりたいことができた」作品となった。古典的な楽曲とモダンなリズムの反復進行に、映像とステージで踊る4人のダンサーの動きをモーションキャプチャーやホログラフィックプロジェクションといった技術を活用して緻密に掛け合わせる手法で、それぞれの要素が絶妙なリズムと調和で重なり「誰も見たことがない」光と映像の立体的な表現を実現している。
今年2月の富山での初公演後、香港が2回目となるが、二人の術中にはまって感覚の境界を超えた没入体験をしてほしい作品。MIKIKOは、Perfume, 椎名林檎、星野源など香港で人気のあるアーティストの演出や振付を行っていることもあり、会場には「ファンです」という観客がつめかけた。
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