香港警察は税関と連携して先ごろ、海路を使った密輸を摘発し、生きた犬12匹を保護した。8月23日の香港メディアによると、当局はランタオ島の梅窩埠頭に上陸した不審なスピードボート2隻を発見し監視を続けたところ、そこへトラック2台が現れ、荷台の積荷をボートに積み込んだという。香港から中国本土への密輸だと確信した当局は後を追い、長洲島の沖合いでボートを停泊させて船内を捜索。船内からは乾燥アワビやワイン、電子機器、スキンケア製品、ハンドバッグなど税関に未申告の物品(約3万5000ドル相当)のほか、生きた犬12匹も見つかった。4つのケージに詰め込まれていた犬たちはラブラドールレトリバーやプードル、ポメラニアンなどで、いずれもマイクロチップが埋め込まれていたことから飼い犬だとみられる。当局では、新型コロナ禍に本土へ移住する人が14日間の検疫期間中にペットと離れ離れになることを嫌がり、ひそかに海上ルートでペットを輸送しようとしたものとにらんでいる。当局は摘発当日、ボートの乗船者2人を動物虐待および未申告物品の輸出、不法入境、海上の安全を脅かした容疑で逮捕した。
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