黄偉綸・財政長官代行は11月5日、香港国際空港の第3滑走路システムが11月28日に稼働し、年間1億2000万人の乗客と1000万トンの貨物を処理できる見込みだと発表した。6日付香港各紙によると、黄長官代行は「これは香港に多大な利益をもたらし、香港をより強力な航空ハブにし、域内の他地域へのサービスを向上させることになる」と説明した。運輸及物流局は、第3滑走路システムの完全運用開始は空港開発の新たなマイルストーンとなり、香港に多様なビジネスチャンスを注入し、長期的に多大な経済的利益をもたらすと述べた。
空港管理局は5日、香港国際空港の第3滑走路システムは、香港空港管理局に使用許可が認められれば月28日に運用開始される予定であると発表。香港空港管理局は11月中に既存の南滑走路と北滑走路、再整備された中央滑走路、関連誘導路、支援施設の運用を対象とする空港免許の取得を目指している。空港管理局は、新北滑走路が2022年11月に正式に開通した後、中央滑走路は再整備のため一時的に閉鎖され、空港は2本の滑走路で運営を続けたと指摘。再整備作業には、接続誘導路に対応するための滑走路表面の再整地、新しい滑走路入口および出口誘導路の建設、中央滑走路の両端に新しいラウンドエンド誘導路の建設が含まれる。今年9月に中央滑走路での試験飛行が成功裡に完了したことを受け、10月15日未明に中央滑走路での航空機事故・救助訓練を実施するなど、第3滑走路システムの運用開始に向けた準備を進めている。

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