香港警察は9月20日の記者会見で、逃亡犯条例の改正反対デモによる死亡者発生などのデマを流す者を非難した。
同日の香港メディアによると、公共関係科の江永祥・高級警司は、最近ある者が絶えず死亡事件のデマを流していることを発見したと明かした。デマの1つが将軍澳の海面に浮かんでいた遺体が8月31日にMTR太子駅で警察に殺された市民だというもの。警察はすでにその遺体が9月6日の失跡事件の行方不明者であり、初動捜査では自殺と断定。遺族は9月6日に本人に会っているため、江警司は「なぜ太子駅の事件と関係あるのか」と問い返した。
また公共関係科の謝振中・総警司は、中国本土の法執行人員が警官隊に紛れ込んでいるとか警官がデモ隊を強姦したり殺害したなどの情報がネット上で繰り返し流れており、すべて根拠がないデマと指摘。殺人や強姦は非常に深刻な刑事告発に当たるため「いわゆる被害者は証拠を提示してほしい」と要求し、ある者は確証がないことや明らかに虚偽と分かっていながら絶えずデマを散布していると批判した。海外メディアに対して7月1日に警官の負傷者はいないと答えている者がいたが、実際には警官14人が病院に運ばれたと指摘。目を負傷したデモ隊についても調査中であるため、訴訟結果が出る前は勝手な憶測をすべきでないと述べた。
逃亡犯条例の改正反対デモで警察がこれまでに逮捕したのは1474人に上り、年齢は12~84歳となっている。
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