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香港―政治

黎智英氏、政治ニュース報道を指示

外国勢力との共謀罪に問われた壱伝媒集団(ネクストメディア)の創業者である黎智英(ジミー・ライ)氏と『りんご日報』関連会社3社の裁判は11月20日、公判93日目に入った。同日の香港メディアによると、黎氏は自身の弁護の際、部下に一部の政治ニュースを報道するよう指示したことを認めた。銅鑼湾書店の創業者の林栄基氏が香港を離れたこと、陳方安生(アンソン・チャン)氏が当時の米国副大統領ペンス氏と会談したなどが含まれている。

弁護側は、黎氏がアシスタントのマーク・サイモン氏に1億1866万ドルを送金したことについて、黎氏はサイモン氏が自分に代わって事業経営と株式売買を行っていると説明した。蔡英文氏の右腕である江春男氏はかつて台湾の『壱週刊』と『りんご日報』で社説を執筆し、『りんご日報』が江氏に20万ドルを送金した記録がある。当時、江氏はもう執筆していなかったが、それでも『りんご日報』は江氏に金を払っていた。

政治的目的を達成するために『りんご日報』を利用したという検察の告発について、黎氏は重光団隊(Stand with Hong Kong=SWHK)と接触したのは世界の新聞に広告を載せるプロジェクトのためにSWHKに資金を貸したときだけであり、政治的目的は何もなかったと説明した。また『りんご日報』が市民に香港特区政府や中央政府への憎しみを扇動する記事を161本掲載したと検察側が主張したことについて、弁護側は黎氏が関連記事が読者の思想を毒したことを否定したと指摘した。

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